1週間前、円卓・無料学習支援チーム」の調べ会議が開催されました。その議事概要を紹介します。
初会合なので、リーダーの中野さんが宇都宮の学習支援の現状と課題をレクチャーしたみたいです。次回以降の協議内容や宿題は話されなかったので、矢野が(僭越ながら)勝手に「調査内容の章立て」を最後に付け足します。参考にしてください。
無料学習支援チーム①議事録
●日時 :2017年7月25日(火)ポラリスとちぎにて
●参加者:後藤(宇都宮市学習支援+社協相談員)、大森(一般参加)、並木(Vネット)、中野(栃木県若年者支援機構)
●議題
①円卓会議における学習支援チームの主旨と目標
②今後の学習支援における手段や方法について
●議事
(主旨:中野案を共有)
・様々な事情で、学ぶことのできない子や学ぶ環境のない子の学ぶ場を作る。
・学びは手段。学びは子どもとの信頼関係も築きやすく、かつ困難の入り口も見つけやすい。
・学習支援を通して見える子供の貧困をひとつずつでもなくすため、できることを模索していく場。
上記の中野案を共有した。
●学習支援の現状のレクチャー
・生活困窮者自立支援事業を宇都宮市では平成26年度より実施。「みやスタ」という名称で、中央・東・南の生涯学習センターで週2回(夏休みは週3回)学習支援教室を開催している。
・医療生協が宮本さんを中心に宝木地区で学習支援(不定期:夏休み)を実施している。
・まちピアで「寺子屋いっぽ」がひとり親家庭を中心に学習支援を実施している。
・栃木県若年者支援機構の「寺子屋」は、宇都宮市5か所で実施。下川俣地区では85歳の高齢者が自治会で公認されて、自治公民館で週1回寺子屋を開催している。通う子どもは少なくても、毎週開催していることが重要。
●学習支援の重要性
・学習支援は「教える」「教えられる」と関係性が子どもとの信頼関係を作りやすく、かつ背景にあるトラブルをみつけやすい。
・学習支援はあくまでも入口で、一人ひとりの子どもの背景にある課題やトラブルをみつけ、解決につなげやすい側面がある。
●困窮家庭の実例
・「子どもに消えてほしい」と懇願する母親。息子は2人とも特別支援学級で困窮。母親が参っている。
・DV避難で名前を変えている家族。学習支援教室には来ているが、食事や風呂など生活支援が必要なことが明確な子どもがいる。
・すべて父親が異なる数人兄弟の子ども。ネグレクトや束縛で家に帰りたくないので夜間徘徊するが非行少女のレッテルを貼られている少女。
・外国に生まれ数年前に日本に来たので文化の違いや学校の在り方の違いで問題児にされている男子生徒。
・このように学習支援以前の問題があるが、表面に出てこないので誰からの支援も入っていないことが多い。こういったケースも学習支援から見えてくる場面はとても多い。
●目標と今後の進め方
・目標はまだ明確にされていないのでこの学習支援チーム会議の中で何をいつまでに、何をやるかを今後話し合って決める。
・現時点で提案した目標は下記の3つ(これからいくつか出てくる提案の中で現実性と実行性を加味して会議で決めていく方針)
①中学校区に行政支援による学習支援ではない、寺子屋などの学習支援を配備する。
②学習支援からつながって居場所のない子どもたちに食べれて、寝れる場所を作る。
③現存の学習支援を維持しながら、宇都宮市だけでも学習支援ボランティアで全ての学習支援で教室がマンツーマン対応できるようにする。
(次回会議)
・8月22日(火)午後6時、または午後7時から
・会場は決まり次第ご連絡します。(※文責:中野)
調べボラ大募集!
・「いつまでに何を調べる」か調査内容の章立て案です。今後こんなことを調べます。
調べボラ大募集です。
連絡申し込みは事務局まで:028-622-0021、tvnet1995@ybb.ne.jp
または中野さんでもOK。090-9100-082)
(構成)
①学習支援の意義
・行政が人を雇って学習支援することの意義
・子どもの貧困をなくすために(市民が)学習支援をすることの意義
・目指すべき無料学習支援とは何か
②学習支援の現状
・民間が学習支援することを前提に・民間の無料学習支援の実態調査
・支援が必要な子どもたち・家庭の数(推計)
・不足分の補い方
③必要な資源(人・資金・事業)の積算
・概数
・地区別の既存資源の応用・コラボによる修正数
・必要量と不足量
みなさんお待ちしてます。