コロナ・NPOアンケート③ 失業者541万人。困窮者1082万人か?

※ このMLは矢野がとちぎVネット、災害、とちぎコミュニティ基金等で関わった人100人位に送っています
みなさま
とちぎVネット矢野です。
MLで「コロナ後の社会・NPO緊急アンケート」し、意外に多くの反応がありました。最新と最初のころのアンケート送ります。
1、アンケート全文をとちコミWEBに掲載してます。⇒ https://is.gd/tXN3AL
2、引き続きアンケート・意見を受付け⇒ info@tochigivnet.jp
 矢野の勝手な予測ですが、コロナによる企業活動停止で失業者が540万人、困窮者は1080万人になると思います。
 日本の就業人口は5660万人(役職員除く)ですが、このうち、非正規が2165万人で、まずはここから切られるでしょう。でも政府・金融等の各種救済制度でそのうち75%が救われたとしても、残り25%=541万人が失業です。失業者には家族がいますから2倍として1082万人が生活困窮となります。栃木県の人口は日本の60分の1ですので人口比で18万人。宇都宮は県の1/4の人口ですので4万5100人が生活困窮になります。
 さて、本当にこれだけになるかは「終息期間」の問題です。すでに解雇、雇い止めが飲食店、ホテル・観光業などで始まっていますが、7月には大量解雇が始まります。でも、コロナが1年間で終息すれば、企業は「仮死状態」からV字回復し復活すると思います。しかし、2年になると企業が死んでしまい、社会インフラ(福祉・教育・医療)も瀕死状態になり、市場に購買力がなくなりV字回復できないと思います。
 ◎とちぎコミュニティ基金&Vネットの活動は以下の5つ、
1、県内NPOとの「コロナ対策プログラム」の創設(30プログラム)
2、「コロナ対策プログラム」のファンドレイジング(寄付集め・仲間集め)
3、コロナ下における安全なボランティア活動の模索
4、NPO・市民活動からの政策提言
  東日本大震災の数十倍の規模の【災害】です。まだ、表面化していませんが1900万人がなんとか助かるようにしましょう。フードバンクもいまの30倍位の量がないとだめでしょうね
 ■コロナ対策は、とちぎコミュニティ基金■ https://www.tochicomi.org 
>>>>コロナ後アンケート1>>>
 ・氏名 カミダマサル
・団体名 コメールアミーゴス&ホテルサービス部(住込みから墓場まで)  
① 半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
観光やホテルの仕事は、新型コロナウイルスが収まればV字回復すると思われます。東日本大震災の時もそうでした。しかし今回はかなり長引きそうです。1年から2年かかると思っています。恐ろしい。【住込み】でホテル業務をする方々は【訳あり】の方々で、現在ホテルの清掃や皿洗い、ベットメイクやレストランスタッフなど下請けにて働いています。以前は、路上生活・ネットカフェ生活・刑務所より出所・DV被害者・借金から逃げている人達なので、住む処もお金もありませんので、ホテル休業中は収入が無く、家賃も払えません。住所登録も出来ない方も多く、国からの10万円など様々な支援も受けられないかもしれません。
半年後、一年後に収束するまで、命が持たない方々がたくさん出るのが心配でなりません。1日も早く新型コロナウイルス終息するのを祈ります。
② 今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等
【金】雇用調整助成金を利用して従業員の【休業補償】を手続中です。会社は売り上げが無く、借金して持ち出しで、助成金は3か月後9割入りますが、3か月分の持ち出しは出来ないかも? 解雇という選択をする会社も多くあります。会社は廃業ですね。
【住】会社で借りている寮は、そのまま住んでもらうつもりですが、その費用もばかになりません。長引くと思うと怖い。
【食】米と卵は以前より,会社が無償提供、複数のフードバンクより定期的に食料を頂いています。@100円でレトルト食品やカップ麺など用意して後払いで清算もあります
【健】従業員は原則寮待機中ですが、アル中やキャンブル依存症の方も多く心配です。喫煙者も多く感染後の重篤化間違いなしです。この休みを機に治療や検査に病院に行くよう言うこともできません(感染リスクとお金が無い)
一部動いている宿泊施設で清掃などをしている方たちは、首都圏ナンバーの車を駐車場で見ると、怖くて客室清掃やゴミ出しをしたくないと、言っています
マスクと、消毒液、手袋などで対処しますが、大丈夫かな?この三点も手に入りませんが。
③ 危惧していること。
経済が止まるのが長いと、我が社にいるような立場が弱い者からコロナ感染でなくとも死んでしまう。
④ 「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」というあたりを、
1ヶ月限定で、経済をすべて止めてロックダウンして、【感染を抑え命を守る策】、としてその間の命の補償金を住民登録が出来てない方たちにも届けてほしい。ついでにアベノマスクも届かないかな?
>>>>コロナ後アンケート2>>>    
木県若年者支援機構
塚本 明子
① 半年後、1年後にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)

コロナの終息が見通せない状態が半年なり1年に亘って続いたとき委託事業であるサポートステーションのスタンスは国の判断に委ねることになりますが、サポステとは別に若者のリアルな状態を受け止めていけるような場所と関わりを形作っていけたらと思います。
② 今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
・スタッフのマスク、手洗い、消毒の徹底。三密を避けるために、換気の徹底と可能な限り一部屋に一人の配置で業務に従事。 4月21日からテレワークを実施予定。
・対象者とは対面での面談やプログラムをすべて中止して、Zoomを使った面談や電話相談に移行。
・最前線でご尽力くださっている医療従事者の方々のために、もしかして自分も感染しているのではないか?という気持ちを常に持ちながら、感染拡大を防ぐ努力をしていくこと。
③ 危惧していること。
<自分の活動に対して>

・若者支援機関につながった人たちの多くは、コロナ以前から物理的にも心理的にもソーシャルディスタンスの経験者であり、そんな彼らに対する我々の役割は、長い時間をかけながらその距離を少しずつ少しずつ縮めていくことでもありました。この度の事態でその積み上げてきたもののバランスが崩れ、関わってきた若者がより一層不安感を募らせていくのではないかと案じています。
また8050問題にも直結する氷河期世代への支援も足踏み状態のまま、ひきこもりの問題がより深刻になり長期化していくのは避けられないのではないかと懸念しています。
<全体的な状況に対して>
・DVなどが増えているとのことからも、家族が一緒に過ごす時間が多くなることでストレスが蓄積していくこと。
・感染した人に対する差別的な言動や、関わりのあった場所などに対する風評被害。
人工呼吸器を若い人に回さざるを得ないという各国の医療現場の報道から、「弱い立場の人は見捨てても仕方ない」という倫理観が広がっていくのではないかということ。
④ 「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
 まずは、この緊急事態において困っている人の声をどのようにして拾っていったらいいのか、その仕組みの必要性。
そして長期化して人々が疲弊しきった時には、今は殆どが制約されている表現活動(アート系、音楽や絵画、映画など)に触れる機会を持つことが大切なのではないかと感じています。


>>>>コロナ後アンケート3>>>     
塩澤達俊
とちぎYMCA、地域包括支援センター清原、定期巡回型 24時間 訪問介護看護 コミュニティーケアイースト(CCE)

①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
 現在の青少年活動や学生ボランティア活動は、通ったり、集合したり、どこかへ行ったりして活動するかたちがほとんどなので、「別の」仕方を模索せざるを得ない。スマートなんとか、など通信インフラを組み込んだ活動が必須。
 いっぽう、訪問系のサービスは今回の件でも最後の砦として認識した。訪問介護、ケアマネの訪問などは、それそのものが多機能化するべき社会のベーシックなインフラだと思い知った。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
 水害の時も思ったが、弱者が孤立の構造は今回も一緒。在宅単身・在宅弱者・虐待など危険性ある世帯などは家に留まるか、早めに避難するかの選択のなかで、早めの避難もありと思った。(訪問してサービスを提供し続ける仕方では、支援やサービスを提供する担い手の感染危険性が高まったり、感染拡散可能性もあったりするので)
③危惧していること。
 人間の安全保障値の低い人、弱者、変化に適応できなかった人たちがますます回復後の社会から取り残されること。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・


  >>>>コロナ後アンケート4>>>    
前田利一
認定NPO法人だいじょうぶ
①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)

 既に、精神的に不安定な親が子どもを家から出さないケースが出始め、生活困窮家庭からの食材、ライフラインのSOSも出始めています。今後さらに、好きに振る舞えない、生活困窮するストレスが女性や子どもに向かい、DV、虐待が増えそうです。活動はケースごとに、虐待リスクと感染リスクを秤にかけての決断となります。今は感染リスクより虐待リスクが重いと判断、ケースごとに預かる形にしていますが、いずれ県内でも感染者が増えるでしょうから、感染リスクが高まれば、もっと電話やウェブを活用したり、訪問での支援にシフトしないといけないのかなと思っています。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等
 子どもと職員とも、検温&記録、熱や身体症状ある人お休み、マスク着用義務付け、手洗い&うがいを徹底するようにしています。なるべく、手で顔を触らないようにも伝えています。また、施設や車の必要箇所の消毒、居場所を1日2部制にしてケースごとに利用を分ける、生活リスク低い子は訪問するなどして対応しています。居場所での食事は大皿での提供を禁止し、1人の職員が配膳するようにしています。洗濯ものを室内に干し湿度を上げるなどもしています。
③危惧していること。
・政府の場当たり的な対応で、感染爆発、医療崩壊が起きることが心配です。
・寄付が減るのではないかと予想しています。
・子どもがゲームや動画を見る時間が増え、体験や人と触れ合ったりする刺激が減り、精神面への悪影響がでること、観光地で雇い止めが起こり、行き場のない母子がふえることが心配です。
・職員が感染し、子どもやその家族にうつしてしまうことも心配です。
④「こんなプログラムとお金があればいいのに・・・」
「生活に行き詰った方が、関わるNPO等が信用保証・状況確認・申請代行することで、即日お金を手にできるような、給付型の生活応援基金みたいなプログラムがほしい」。
 
 >>>>コロナ後アンケート5>>>  
栃原晋太郎
特定非営利活動法人栃木DARC

①半年後、1年後、にどうなるか(自分たちのNPOが、自分たちの活動・テーマが)
 現状でも講演や対象者向けグループワーク、家族プログラムなど法人事業の9割がコロナの影響で中止となっています。当然同時に依存症者やその家族は相談の機会を奪われ繋がりをなくし孤立化が進んでいます。NPOとして活動資金を確保するために他県のダルクなど今までに対象としてこなかった団体に対してプログラムを提供することにはなると思います。ただ基本的なスタンスは変えずに、依存症者とその家族に対する回復プログラムの提供や社会に対する啓発を無償で行っていきます。
②今、自衛策として、何を、どう対策しているか(スタッフ、対象者の健康等)
 女性メンバーが作成してくれた布マスクを1人3枚持っていて外出時には必ず付けて行きます。また外出は全て自動車なので、消毒液を持参して外出先から車に乗り込む際に使用しています。帰宅時のうがい手洗いの徹底など、糖尿病などの基礎疾患を抱えているメンバーが多いので気をつけています。またスタッフも含め精神的なストレスに弱く、絶望感から薬物の再使用に陥る可能性は高いので、仲間と共に楽しめるもの、そして出来るだけ屋外で楽しめる事を行っています。(釣り・散歩・ソフトボール・山菜摘みなど)
③危惧していること
 公的な機関も相談窓口を閉鎖・縮小している中で、依存症当事者やその家族は誰とも繋がれずに孤立を深める可能性が高く、また暇や孤独、不安など薬物乱用を加速させる感情が世の中を覆っている現状は病の悪化にとどまらず他害など2次的な問題を引き起こす可能性が高まっていると思うので、Zoomの活用や個別訪問相談などを積極的に取り入れていこうと考えています。
④こんなプログラムとお金があればいいのに・・・
 NA会場が全て使えなくなっていて、依存症者の回復の生命線とも言える回復の分かち合いや相談、回復モデルとの交流などが全てなくなっている現状を変えていくには、屋外でのオープンスピーカーズミーティングやZoomなどでのNAを開催していく必要があります。現状でも各地で動きが出ているので、それらを管理する人件費が出してもらえたらと思います。また病院や刑務所へのメッセージ活動も止まっているので、チャット形式の相談コーナーの設置やNAやダルクの書籍を配る活動をして行きたいと考えています。

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認定NPO法人 とちぎボランティアネットワーク
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メール info@tochigivnet.jp
とちぎボランティアネットワーク■ https://www.tochigivnet.com/
とちぎコミュニティ基金● https://www.tochicomi.org/
子どもSUNSUNプロジェクト● https://www.sunsun-project.com/
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