若者がワクワクする活動をつくるための作戦会議を実施しました!

11月22日(金)、宇都宮市のまちづくりセンターまちぴあをお借りして、「若者がワクワクする活動をつくる in 栃木」を開催しました。

当日は栃木県内のNPO団体、地域おこし協力隊の方だけでなく、福島のネットワークセンター、神奈川の市民活動推進センターから19人が集まり、たくさんの事例発表を聞きながら、若者がワクワクする活動をどう作れるか、ヒントを探りました。

 

最初は、アクションポート横浜の高城 芳之さんから「なぜ若者との活動を積極的に企画しているのか?→高城さん自身も学生時代からの経験が元となり、今の仕事がある。若い時から経験することで、ボランティア、寄付者、支援者、協力者がまちに増えていくことを期待している。」、「実際、若者と一緒に活動をすることで、どんな効果があるのか?→若者は地域の接着剤のような役割になる」などと事業の内容だけでなく、どのように取り組んでいるか、ポイントしぼってお話いただきました。

 

次に、栃木県内で活動している4つのNPOさんからも事例紹介いただきました。

 

うつのみや百年花火の川田さんより、

うつのみやの花火大会を安全に楽しい大会にするために、毎年学生から大人までのボランティアが多く参加し、大人と一緒に活動することで色々刺激を受けることができているようです。学生の募集は、各高校、大学などすべてに電話をかけて営業をしているとのことで、会場一同、感嘆でした。電話では、活動の紹介を行うため訪問していいか、チラシを配布していいか、など学校のニーズと要望に応じて対応されているそうです。その努力があり、多く参加しているのだということが改めてわかりました。一方で、単年度ごとの募集のため、継続して参加してもらうための工夫がなかなか難しいとの課題もあがりました。

 

次に足尾に緑を育てる会の長野さんより、

公害により荒れてしまった足尾の森、自然を復活するには数百年もかかるそうで、今までにもたくさんの子どもから大人までが植樹や整備にきてくれたそうです。ずっと活動に携わっているベテランの方も多いので、育てる会さんでいう若手とは、40,50歳台の方もいるとのことです。昨年、たかはら子ども未来基金を通してインターンに来た学生は、体力仕事でも活躍し、大人の本気の会議にも参加して活発に活動してくれたそうで、これから大学生、若手社会人が参加できる活動を増やすための機会を模索しているそうです。

 

とちぎ市民活動推進センターくららの平子さんより、

県の事業などで、若者がNPOに活動体験をするマッチング事業を行ったときの事例を話していただきました。昔、平子さんが学生のときに参加していたNPO団体の方から、「学生はいるだけでいい。」と言われ、そのときはよく意味がわからなかったそう。ですが、今、団体スタッフとして働いていると、その意味がよくわかり、「学生はいるだけでいい。みんなも明るく元気になるし、パワーがある。」と話してくれました。

 

最後に、フードバンクうつのみやの徳山さんより、

食品を寄付していただいたものを、困窮されている方に寄付するというフードバンクには、日頃から多くのボランティアの方に支えられており、「食品管理」、「フードドライブ(イベントで)食品受付」、「営業」など、学生でもできる活動が多様にあるが、学生は卒業すると、遠方に就職をするなどで活動を終える人も多く、なかなか継続して活動してもらうことが難しいそうです。

 

 

次に、若者と一緒に活動している団体同士が集まり、学生がワクワクするには、どんなコミュニケーション、しかけ、活動内容が必要かを話し合いました。行ったワークショップは、「このまちにどんな若者を増やしたいか?」「若者がワクワクする活動をつくるためにはどんな活動、しかけ、心がけが必要か?」

 

今回の勉強会の共通メッセージは、若者との活動は、「種まきと水やり」のようなもので、地道に若者が参加しやすい企画をつくる種まき、若者が継続して参加しやすい組織になるための水やり、が必要ということでした。

 

意見交換では、 

「学生が自分たちで企画できるよう団体側がサポートするが、野放しにはせず、責任を持つ」

「おせっかいな人(団体スタッフ)がどんどん巻き込む」

「参加したOBOGの学生が、新しい参加学生を支える仕組みをつくる」

「学生は「成長できる!」というワクワクを求めている」

 

などのアイディアがでてきました。

 

また、このような勉強会をきっかけに、色々な情報交換やネットワークを広げていければと思います。

 

参加してくださったみなさん、ラボのみなさん、ありがとうございました!