3/2,花王助成の贈呈式とたかはら基金の報告会を実施しました

3月2日、花王ハートポケット倶楽部の地域助成の贈呈式と、たかはら子ども未来基金の学生インターン部門の報告会を実施しました。

 

まずは、花王ハートポケット倶楽部の地域助成の贈呈式からスタートしました。

今年は栃木県内での12回目となる助成で、22団体という過去数年の中でも多い応募数の中から一次選考を通過した6団体の皆さまが贈呈式に出席されました。結果発表の前にまず1団体ずつ活動紹介をいただきました。申請書だけでなく映像や写真を拝見すると、より活動の様子が伝わってきました。

 

次にメイン助成とサブ助成の発表です。

 

メイン助成

・NPO法人子どもの育ちを支える会 さくらネット小山 子どもの居場所おひさま(20万円)

・NPO法人子育てほっとねっと(10万円)

・NPO法人フードバンクとちぎ(10万円)

 

サブ助成(3万円)

・NPO法人ERICCO BOOK PROJECT

・かぬまうたごえ喫茶実行委員会

・子育てサークルこっころ

 

花王株式会社の担当の方から、目録と社員の方からのメッセージを贈呈いただきました。

 

改めて、助成を受けられる皆様おめでとうございます!

 

*写真は、助成を受けられる団体さん。

(子育てほっとねっとさんは、都合により途中退席されたため、写真なし)

次に、ちょっと休憩を挟み、たかはら子ども未来基金の学生インターン部門の活動報告会が行われました。

 

10月から3月まで24日間ほど、学生がNPOにインターンとして活動することに対しての助成金で、その活動の報告発表をしてもらいました。

 

・鷲頭 勇弥さん(大学3年) NPO法人足尾に緑を育てる会で活動

・小林 千里さん(大学4年) 一般社団法人えんがおで活動

・大金 美咲さん(大学1年) NPO法人オオタカ保護基金サシバの里自然学校で活動

・本田 花梨さん(大学3年) たかねざわぽかぽか食堂で活動

・森山 蒼大さん(研究生)  NPO法人トチギ環境未来基地で活動

 

*小林さんとえんがおはインフルエンザのため報告会は欠席

 

活動の内容は植樹体験の指導や、自然体験活動、子ども食堂や森林整備などさまざまでしたが、一生懸命活動してきた様子は一目でわかり、学生の顔つきも最初のオリエンテーションと変わってしっかりし、団体のスタッフの方とも打ち解けていた様子が見られました。

 

発表で印象に残ったのは、「NPOにインターンとして6ヶ月間関わることで、団体の内部のことも見られる。いいところもそうでないところも含めて知り、自分に何ができるかを考えた。」というコメントや、「活動に参加する中で、みんなが交流できる時間があるといいと思い、年齢が違う人が全員遊べるごちゃまぜ運動会を企画し、みんなが喜んでくれた。」というコメントでした。

 

インターンが始まった時は、何もわからないところから始まって、いろいろなことがわかってきた。

そのあとに、気づき、自分ができることをやろうと取り組んだことはとても大切です。

大人になってもなかなか動き出せないこともある中で、みんなが取り組んだことはみんなにとっても、団体にとっても大事な一歩だと思いました。

 

他にも、「自分が感じたことを伝えるために、企画をした。将来何がやりたいのか考えるいいきっかけになった。」、「自分が勉強していたことを活かして、団体に貢献できたことは自分にとっても自信につながった。」など、それぞれの学びや気づきが聞けて最初から関わった身としても、とても温かい気持ちになりました。

 

最後に、NPOタイプ別 ファンドレイジングの秘訣を学ぶ 勉強会を実施しました。

助成金をお渡しするだけでなく、どのように資金調達をしていくべきかを考える機会になればということで今回の企画を行いました。

 

ファンドレイジングという言葉を知っているか?という最初の質問の答えは、「4分の1の人が知っている。」という答え。

思っていた以上に少なく驚きましたが、「寄付を含め、様々な資金調達の手段をさすが、中でも、寄付という行動は社会変革をするための手段として捉えること。」という話から始まりました。

 

認定ファンドレイザーの矢野さんからは、

①キーワードは共感、社会とのコミュニケーションである

②事業×組織×財源 相乗的な発展を考える

 

ということについてお話しいただきました。

 

次に、認定NPO法人うりずんの我妻英司さんからうりずんさんのファンドレイジングのコツを教えていただきました。

①事業収入では足りない。だからこそ、寄付という手段が必要だという覚悟がある

②常に寄付をお願いする。その方法と具体例

 

実際に、会報誌と振込用紙を常に渡せる状態になっていて、いつでも依頼ができる状態になっているそうです。また、一定額以上寄付をした方のお名前を葉っぱプレートにして、入り口の木の絵に貼り、寄付の木ができる仕組みもあるそうです。

 

お二人のお話の後には、近くの人と感想シェアタイム。

自分の団体はどうかということを話してもらいました。

 

「支援と事務はたくさんありそうだが、どんなスタッフ体制でやっているのか?」

「委託事業として実施しているが、それがなくなるとどうするか、今まさに考えている。」

「団体の中核を担う自分たちも、寄付を募ることに対して積極的にできていない。」

 

回答も含めて矢野さんと我妻さんにお話しいただきました。

まだまだ話し足りないところもありましたが、今回は時間切れとなり、閉会となりました。

 

 

全体を通して限られた時間でしたが、「考えるきっかけになった。」、「充実した内容で楽しかった。」などの声もいただきました。今回を機に、新たな出会いや意見交換が深まると良いなと思います。

 

開催にあたり、多くの方にご協力をいただきました。誠にありがとうございました!