9/15 インターンシップラボで若者を巻き込む方法を考える

9月15日(土)、東京の駒澤大学にて、インターンシップラボ キックオフシンポジウムに参加し、たかはら子ども未来基金のお話をしてきました。

はじめに、「NPOインターンシップが地域で果たす役割」という基調講演を赤澤清孝さん(大谷大学教授、NPO法人ユースビジョン代表)からいただき、20年間、若者のインターンシップを運営してきたやりがいと難しさをお話しいただいた。なかでも、地域に多くの卒業生がNPO、行政、企業、教育などの色々な分野にいることで、ネットワーク形成に役立っているという話が印象的だった。長年やられてきたからこその人のつながりがうまれているようだった。

 

続いて、分科会に分かれた。

 

①想いを活かせるプログラムの作り方

②プログラムを支える運営資金 〜誰が出す?どう集める?〜

③NPO×学生のホンネ対談 〜本当に若者や地域は変わるのか?〜

 

今回、第2分科会の「プログラムを支える運営資金」にて、たかはら子ども未来基金の学生インターン部門の事例報告を行った。他にも福島からの事例報告もあった。質の高いプログラムを運営するには、運営費、学生への活動費&交通費補助、受け入れ団体への受け入れ補助などの資金が必要だが、現在は、助成金、行政の委託、企業の協賛、個人の寄付が出資先となることがほとんど。出資者により仕組みや金額が変わることもあり、継続的な資金をもって実施することができるかどうかが難しい。 

インターンシップを通して、学生の成長と団体の基盤強化、長い目で言えば、地域の中のネットワーク形成にもつながるので、お金を生み出す仕組みとセットで考える必要があるという話までで時間となった。

 

シンポジウムでの話を通して感じたのは、NPOへのインターンシップは、「種まき」のような活動であるということだ。NPO業界にも近年ボランティアに参加する若者が減ってきている。インターンシップという参加を通して、地域の活動を知ってもらい、関わっている人や当事者に出会うことをまず経験してもらう。この積み重ねがこれからの活動を作っていくことにもつながる。

 

栃木からも数名参加してくださり、NPO、インターンシップの可能性を話すことができたのは心強かった。栃木県内には、まだまだNPOのインターンシップを受け入れている団体も少ないが、少しずつでもインターンシップが広まるといい。