3/17,18 ファンドレイジングジャパンに参加!

毎年3月に行われている日本ファンドレイジング協会主催の「ファンドレイジング・日本2018」に参加してきました。9回目の今回は「共感型ブレークスルー」という言葉がテーマにあり、全国から1,560人が集まり、熱い議論や意見交換、ノウハウ伝授などがされました。

栃木からも知っている限りでは9名ほどが参加しましたが、毎年そのくらいの人数で、まだまだ栃木では知られていないようで少し残念です。来年こそはもう少し県内からの参加者を増やせるように、呼びかけていきたいです!

 

日本ファンドレイジング協会とはこちらから!  http://jfra.jp

ファンドレイジング・日本2018はこちらから!  http://jfra.jp/frj/

 

● ファンドレイジング・日本2018とは?

簡単にいうと、2日間、1セッション80分程度の講座を、最大11コマずつある中からを1つずつ選び、興味のあるセッションの話を聞きます。ベテランのファンドレイザーからの分析やヒントが学べるものから、ワークショップ形式で参加者同士で話すもの、トークセッション形式で多くの講師の話を聞くものなど、様々な種類のセッションがあるのも魅力の一つです。1日目は9:15から18:40まで、みっちりです。夜には懇親会もあります。自分のアイディアがあれば、それをシェアしたりアピールしたりすることもでき、活動のアピールができる社交の場でもあります。

 

今年の内容は、「コミュニティ財団のこれから」、「ソーシャルインパクトをどう生み出すか」、「寄付を科学などの多角的に分析する」などのセッションが多かったのが特徴的でした。

 

 

●ファンドレイジングは寄付を集めるだけ?

ファンドレイジングとは、寄付を集めることだと思われがちですが、それだけではありません。

会費や寄付、助成金、事業収入などを含めて複合的に捉えて、団体の成長戦略を作っていくことです。

活動に応援してくれる人を増やすというファンドレイジングを通して、共感を生み広げていくことができます。

 

●ファンドレイザーが担うこと

一つ一つの団体の成長のラインは、必ずしもまっすぐの右肩上がりの一本の線では描けないかもしれません。

「お金がない」、「人がいない」、という多くの団体が持つ課題をどのように改善していくか、どのようなお金が適しているのかを、”先読み”して、成長曲線を描くこと、そしてその成長曲線に合わせてファンドレイジングの作戦を変えていきます。

 

●「人に応援してほしいと頼む」のは楽ではない

常に資金のことを考えて、先を読み、人に頼み、伝えるということは楽ではありません。多くの人が疲弊してしまったり、バーンアウトしてしまうこともあります。だからこそ、ファンドレイジング・日本2018では、いろいろな人と繋がり、違う団体だからこそ言えることを共有できる場になっていると感じます。

今回も海外の多くのファンドレイザーが講師として話してくださいました。中でも、印象的だったのは、「成功事例はもちろん大事。だけれど、失敗したこと、そこから学ぶことをもっとシェアすることも大事。」と話していました。また、「日本のファンドレイザーは失敗を恐れてすぎている」という意見もあり、ファンドレイザーとしての自信を持って、動いていくことが大切だと教えてくれました。

 

●NPOの人だけの集まりなのか?

いいえ、年々NPO以外の行政、企業、教育関係、学生など様々な世代と所属の人が増えています。参加したセッションで確認されたときも、半分程度がNPO職員・ボランティアだったのが多かったようでした。

「社会の課題を解決する」ためには、NPOだけでは解決できません。いろいろな人たちの参加もとても重要に感じています。

お話しした企業に所属している方も、「NPOがどのように資金を集め、寄付を集めているのか?」、「事業を活かして、NPOへサービスを考えているが、ファンドレイジングがそもそも何かを学びにきた。」などとおっしゃっていました。

 

●栃木で振り返りの会を計画中!

当日参加した方はもちろん、ファンドレイジングを本気でやりたい方と一緒に、「どんな話だったのか?」お互いに振り返り、これからのそれぞれの作戦を共有、考える機会としたいと思っています。日程が決まり次第、お伝えします。