子どもたちのこころの居場所/認定NPO法人チャイルドラインとちぎ

チャイルドラインのホームページより
チャイルドラインのホームページより

友だちとけんかしてしまった。仲直りの方法を教えてください。(小学・女)

親はもっといい点をとれという。疲れた……。(中学・男)

何をやってもうまくいかない。将来に希望が持てない。(高校・男)

すごく意地悪な子がいて困っている。先生に言っても注意してくれないし。(小学・女)

無視されたり仲間はずれにされてしまった。もう学校へ行きたくない。(中学・女)

彼女が最近そっけなくて。自信をなくしてしまった。(高校・男)

(「チャイルドラインとちぎ」のホームページより抜粋)

 「チャイルドラインとちぎ」は、18歳以下の子どもを対象とした電話による傾聴ボランティア活動です。子どもたちの気持ちに寄り添い、子どもたちとともに考え、子どもたちが自らの力で答えにたどり着く過程を尊重しています。すべての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごせることを願って活動しています。

子どもたちの電話から、社会の問題が見えてくる

事務局長の生野裕子さんにお話しをうかがいました。

 「小学生では、仲間の輪に入れない、親がいなくてさびしい、といった相談が多いですね」

 「中高生は、いじめや教師に対する不満、家族や精神の悩みも多いです。男の子は性の悩みも多いですね。中には、『テストで100点とった』など喜びの報告もあります。時代のせいなのでしょうか、最近は精神を病む子どもたちも増えていますね」

 子どもたちからの電話は切れ間なくかかってきます。1日の平均着信件数は60件で、平均通話時間は15分。男女の割合は、男子が63%、女子が36%とのこと。

 

声でつながる「居場所」

 「子どもたちは、自分の思いや抱えている問題を聴いてもらうことで、心が軽くなったり、混乱した気持ちを整理したりしています。話しを聴いてもらうだけで『受け止めてもらえた』と感じて気持ちが落ち着くようです」

 一歩を踏み出すきっかけを求めている子もいれば、ただ、なんとなく誰かとつながっていたいという子もいます。子どもたちの思いに寄り添い、共に考えることを大切にしているチャイルドラインは声でつながる「居場所」なのです。

チャイルドラインの歴史

 チャイルドラインは1986年にイギリスで始まりました。日本ではいじめ問題が深刻化していた1998年、子どもたちの力になりたいと考えていた俳優の牟田悌三氏(故人)ら東京の市民グループが、イギリスのチャイルドラインを参考に日本初のチャイルドラインを立ち上げました。今では全国46都道府県で77団体(201275日現在)が活動しています。

 

■とちぎでは

 チャイルドラインの全国展開は、演劇を通して子どもの情操教育と親子の育ちを学ぶ市民活動「子ども劇場」の全国会議からはじまりました。栃木県では、20012月に「宇都宮子ども劇場」がチャイルドラインとちぎの事務所を開設し電話相談を始めました。2009年には全国のチャイルドラインと連携し、毎日16時から21時までフリーダイヤル(0120-99-7777)で電話を受けることができるようになりました。

 チャイルドラインとちぎでは、一人でも多くの子どもたちに利用してもらえるように、活動を伝えるカードを県内すべての小中高校に配布しています。(「チャイルドライン」は、18歳までの子どもが対象です)

表面
表面
裏面
裏面

「受け手」と「支え手」

 チャイルドラインとちぎには「受け手」と「支え手」がいます。「受け手」とは子どもたちの電話を受けるボランティア相談員のことで、子どもの気持ちに寄り添い、受け止めることのできる資質が必要とされます。(「受け手」になるにはチャイルドラインの相談員研修の受講が必要です。研修は12年に一度実施しています)

 一方「支え手」とは「受け手」を精神的に支える人たちのことで、「受け手」が重い気持ちを抱えたままにならないよう気持ちをケアするのが役割です。いわば「受け手」のための「受け手」のようなもので、チャイルドライン独自のシステムです。(チャイルドラインとちぎでは現在61人の「受け手」と18人の「支え手」が活動しています)

 今は、大人にとっても、子どもたちにとっても、大変に生きづらい世の中です。子どもたちの「心の居場所」としてのチャイルドラインの役割は益々大きなものになっていくと思いました。 

団体紹介


認定NPO法人チャイルドラインとちぎ
 
320-0846栃木県宇都宮市滝の原1-2-15
 TEL 028-614-2353
 FAX 028-614-2353
 
http://www.ukg.jp/cl/

 

●チャイルドラインの電話相談はフリーダイヤル「0120-99-7777」で毎日16:0021:00まで受け付けています。(とちぎでは、毎週月・金曜日と第2日曜日の16:0021:00まで対応しています)

●2013年1月に県内で5番目の認定NPO法人になりました。寄付金の税制優遇があります。寄付額の半分が税金から戻ってきます。

 

とちコミ運営委員のコメント


「チャイルドラインとちぎ」はファンドレイジングにも積極的に取り組んでいます。特に、チャリティーゴルフコンペは好評で賛同者や支援者の拡大に貢献しています。活動をすすめる上で、財政基盤の安定はNPOの共通の課題。子どもたちのために、頑張ってください! 皆さんに支援できるよう、とちコミもがんばります! 認定NPO法人格取得おめでとうございます!